2019年12月30日

フィッティングの話 アイアン編 選択の要素 重心位置


アイアンの選択の要素としてプル角度とグースネック(Off-set)の話の次はソールの厚さの問題となります。この3つの要素はヘッドのセッティングでボールを持ち上げる事ができるということなのです。

ソールの厚さが意味するものは、ソール面からのヘッドの重心の位置の高さです。当然ソールが厚ければ低重心になるので重心の位置は下がります。ソールが薄ければ重心の位置が上がり、ボールとのコンタクトがしっかりするのでスピンがしっかり掛かるのです。逆に低重心だとボールの接触部分と重心位置の関係でヘッドがインパクトで上を向きロフトが増える事で弾道が高くなるのです。しかし、そのヘッドとボールのズレがスピン量を減らす動きなのでボールの高さは打ち出し角度以上には上がっていきません。しっかり打てれば高重心のヘッドの方が、打ち出し角度にプラスしてスピンが効いているボールは高く上がるのです。

特に高い位置からヘッドを落とせない人には低重心のヘッドの方が高弾道になります。スピンで持ち上げるよりも打ち出し角度を上げる事が優先されるのです。もっともプロのレベルでは高い位置からヘッドが下りてくる打ち込み角度で高弾道を作り、更にスピン量でボールを上に持ち上げる事ができるのです。この高さについても是非試打会で確認してください。自分の力量の程度がボールの高さで分かると思ってください。スピンが効いているという事は、ボールは吹け上がる感じになるのでランディングは柔らかくなるのです。グリーン上にボールを止める事を考えるとスピン量を考える必要があるのです。

プル角度、グースネック度、ソールの厚さのセッティングによってアイアンで打たれたボールの持ち上がる高さが変わると思ってください。アイアンショットでのボールの高さはボールをグリーン上に置きに行くという目的があるので非常に大事です。アイアンヘッドの落とし込める角度が深ければ深い程技術力が高いという事です。当然、落とし込みの角度でボールの高さもコントロールできます。自分の技術力を知る事でアイアンヘッドのセッティングを選びましょう。

ちなみに高弾道を嫌う人がいますが、高弾道は技術の証だと思ってください。もっとも右手の動きで高い球を打っている場合もありますので気をつけましょう。その場合は距離が出ていませんので、距離が出ない時は右手の動きの確認が必要です。そして低い球を打ちたければ、インパクトで右手を握る様にすると弾道は低くなります。右手を握る動きがヘッドの落ち込みのスピードを落とし、打ち込み角度も浅くしてくれます。結果として球は低く飛ぶのです。

アイアンヘッドを選ぶ時は当然構え易さ、打感が大事な要素ですが結果を求めるならばプル角度、グース度、ソールの形状を検討してください。このセッティングがしっかり選べるのがPINGアイアンです。PINGではプル角度は統一されていて高さが出る大きいものになっています。

男子プロはボールのコントロールを考えてグース度が少なく、ソールが薄い高重心の物を好みます。PINGではBlue Printモデルとi-Bladeモデルがそうです。ここに少しのグース度とソールを厚くしてボールの持ち上がりを少し援助しているヘッドがPINGのi-210モデルです。今年活躍した渋野プロと鈴木プロもこのアイアンを使っています。最近では男子プロでもこのモデルを使い始めた人もいます。

ボールを更にアイアンヘッドで持ち上げたい人にはPINGのG410モデルがあります。グース度は一気に大きくなり昔のPING Eya2アイアンのネックに似ています。そしてソールもしっかり厚くなっています。グースネックが好きなジャンボ尾崎プロが一時使用したとか?日本で活躍するYEヤンプロは使用しています。

高さをヘッドで作る方法としてもう一つの方法が中空ヘッドアイアンです。中空ヘッドアイアンはフェイスが薄いので、重心の位置が深く、低くなるという事です。これはグース度とソールの厚さに匹敵する効果があるのです。更にフェイスが薄いのでインパクトの時にフェイス面がボールの重さで撓み、打ち出し角度が上がるようです。

PINGでは現在中空タイプのアイアンを2種類だしていますが、小ぶりのヘッドのi500モデルは正にグース度は少なく、ソールは薄いのに高弾道を約束してくれています。フェイス面の撓みがかなり役立っているようにも思えます。ヘッドとしてはブレードタイプなのに弾道は楽に高さがでるのです。そしてこのモデルは飛び系のロフト設定が7番アイアンで29度です。一般的には6番アイアンのロフトですが高さは通常の7番アイアン以上の高さがでるようです。飛距離と高さを希望の方には魅力的です。ちなみにPING社では通常ロフトのセッティングも選べますよ。

最近来日したPINGのキャメロン・チャンププロはi500モデルを3番、4番で使っています。彼ほどのパワーヒッターでもロングアイアンにはヘッドのセッティングユーティリティクラブユーティリティクラブによる援助が必要なのでしょう。ユーティリティクラブと比較すると構え易い事もそのクラブを使う理由の一つと思われます。PINGではアイアンは単品販売しているのでユーティリティクラブの形状が苦手な人はチャレンジしてみるといいでしょう。

そしてもう1種類の中空タイプのアイアンがG700モデルです。中空ヘッドなのにグース度は大きく、ソールは厚いのです。正にユーティリティクラブのセッティングです。その形状でウェッジまであるのですからヘッドの効果が役に立つ人もいると思います。スイング力が少ない人にはとても役に立つクラブだと思います。先日アマチュアで太平洋マスターズを優勝したK君はロングアイアンにこのG700モデルをいれていました。最後の18番での2打目はこのG700モデルで打たれたものです。

ゴルフは結果が要求されます。自分の技量、力量と相談してボールの持ち上がり具合のクラブのセッティングを考えましょう。自分の足りない物をクラブのセッティングで補えるのです。弾道の高さを是非アイアンを選ぶ時は考えてください。実際に各メーカーが主催する試打会に行って球を打つ事をお勧めします。打たれた球の高さを分析する事が大事です。そして自分に足りない物をセッティングで補いましょう。

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2019年12月25日

フィッティングの話 アイアン編 選択の要素 グースネック(Off-Set)


アイアンのヘッドの形状でのもう一つの選択要素がグースネックの大きさがあります。グースネックという名称はPING Eye-2が市場に出てきた頃に付けられたと思われます。ネックの形状がグース(アヒル)の首の形状に似ていたからでしょう。英語ではシャフトに対してのフェイスのリーディングエッジのズレを表す事なのでOff-set(オフセット)と言われます。リーディングエッジが後方にズレ(Off)る事からの表現でしょう。

このオフセットの持つ意味はヘッドの重心の位置を後方に下げるという事です。重心の位置が後方に下がる事により、スイング中に起きているシャフトの撓り返しが大きくなるのです。ライ角度はシャフトの縦の撓りを考えてセッティングされます。オフセットの量はシャフトの横の撓り返しによりフェイスを内側に被らせるのです。その分ボールの捕まりが良くなるのです。男子プロが、オフセットが少ないアイアンを選ぶのは、自分の力でボールを捕まえられるからです。女子プロが少しのオフセットを好むのは少しの援助を得て、楽に打ちたいからでしょう。アマチュアで力の弱い人はオフセットが大きいアイアンが楽に振れるということなのです。

さらにこのシャフトの撓りからくるヘッドの動きはフェイスを少し開かせる事でロフトが増えてボールが高く上がり易くなるのです。打ち込み角度を大きく保てる人はオフセットが少なくていいのです。逆に打ち込み角度が緩い人はオフセットでボールを持ち上げたいのです。アイアンショットでダウンスイングの時にタメが作れる人はオフセットが少なくていいと感がえてください。逆にタメが少ない人はオフセットでボールを持ち上げたいのです。

当然、オフセットが大きいとヘッドは内側を向いてきますのでボールがドロー回転の人には嫌われます。もっともオフセットの角度でボールが左に曲がる量はほんの少しです。しかし、右手でボールを打つ人には右手の横の動きがさらにこのオフセットで増幅されドローがフックになるのです。前にも書きましたがボールが左に曲がって困る人は是非オフセットの大きいアイアンを使う事をお勧めします。そして、右手の使い方を研究して欲しいのです。

ジャンボ尾崎プロはオフセットの大きいアイアンを使っていました。右手の横の動きを嫌っていたのでしょう。右手首を固定してのスイングがボールを易しくランディングさせられたのでしょう。PINGの比嘉プロはオフセットがほとんどないBlue Printアインを使っています。そしてPINGの鈴木プロと渋野プロは少しオフセットがあるi-210アイアンを使っているのです。ちなみにYEヤンプロは更にオフセットが大きいG410アイアンを使用しています。オフセットの度合いについては自分で決めるしかないのです。メーカーの試打会で自分のスイングとオフセットの関係を見つける事をお勧めします。ボールの高さと落ち際の捕まり具合が確認のポイントです。

オフセットの意味を考えるとそれは重心の位置のフェイスのリーディングエッジからの距離と考えるといいと思います。最近ではユーティリティ(ハイブリッド)クラブが存在感を増しています。これはPRGRがタラコクラブを作ってからのものです。昔は、ユーティリティクラブは存在していなかったのです。アイアンの先はフェアウェイウッドでしたが今では立派にユーティリティクラブの存在が確立されているのです。アイアンではロフトが立つとボールの高さが難しくなるからです。と言ってフェアウェイウッドの9番、7番は距離の前後の調整が難しいという問題があるからです。

先のオフセットでの重心の位置を考慮したのがユーティリティクラブなのです。オフセットの大きいアイアンの先はアイアンネックを大きく曲げ、ソールを広げる事で重心の位置を後方へ引っ張っているのです。更に中空にする事でヘッドの後方を重たくし重心位置を深め、フェイスの弾き具合で弾道を高くしているのです。PINGで言えばクロス・オーバーと呼ばれるクラブです。

今年太平洋マスターズゴルフをアマチュアで優勝したK君はPINGのG700アイアンの5番を使用し最終ホールでのイーグル奪取に成功しました。G700アイアンはオフセットが強く、ソールが広くそして中空ヘッドでした。ダンロップフェニックスオープンに参加したキャメロン・チャンププロはPINGのi-500アイアンの4番を入れています。このクラブは、オフセットは小さいですが中空ヘッドという事でボールを持ち上げています。

今もっとも女子プロに好まれているのがフェアウェイウッド型のユーティリティクラブです。形状がフェアウェイウッドの様ですが、このクラブは実はアイアンの様に打たなくてはなりません。ヘッドを落とし込む事で入射角度を深めています。そして、ヘッドが後方に膨らんでいる事が重心位置をフェイスから後方に下げているのです。重心の位置が後方にある事でフェイスは内側を向き、ロフトが増えてインパクトを迎えるクラブなのです。入射角度が甘くてもヘッドがボールを持ち上げてくれるのです。今では女子プロは6番(30度)までユーティリティクラブを使う人もいます。

今回はグースネック(オフセット)の話でしたが、ここでのポイントはフェイスからの重心の位置が後方に下がるという事なのです。ボールを楽に持ち上げる為の手段なのです。当然、個々の技術に寄ってここでの重心位置の深さを選ぶ必要があるのです。アイアンで高さが取れれば、フェイスをしっかり感じてボールをターゲットに運べるのでそれでいいのです。しかし、残念ながらロフトが立つに従って、高さが取れなくなってくるのです。

ここでの選択がオフセットを利用しての重心位置の後方への移動なのです。まずはアイアンでオフセットの大きさで検討します。それでも駄目ならアイアン型のユーティリティクラブで対応します。更に高さが必要であればフェアウェイウッド型のユーティリティクラブの選択となります。ここの違いはメーカーが主催する試打会で実際の球の飛び方を見る必要があるのです。室内の試打室では判断できないのです。

当然優先されるのはボールの高さです。ロングアイアンでボールの高さが取れればボールのランディングは柔らかくなり、落下した後のボールの転がりが少なくなるのです。もっともここでの大事な要素としては構え易さ、インパクトでの打感も重要な選択の段階での要素です。キャメロンがi500アイアンをロングアイアンに選ぶのもアドレスの構え易さがあるからでしょう。そしてアイアンの雰囲気で打てるからではないでしょうか。

重心深度の深さでアイアン系のクラブの弾道は上がるのです。ショートアイアンはオフセットの少ないものを使い、ミドルアイアンでオフセットを少し入れ、ロングアイアンの所は重心深度の深いユーティリティクラブというセッティングが最近はプロの間でも常識となっています。

こんなセッティングを許してくれるのがPING社のアイアンとユーティティクラブです。PING社はアイアンを単品で販売しているので、オフセットの少ないアイアンを7番までで、オフセットの大きいアイアンを6番と5番とし、4番と3番の所をユーティリティクラブというセッティングもできます。ミドルアイアン以上を中空アイアンにする事もできます。モデルに寄りロフトのセッティングが違うので注意が必要ですが、ロフトの調整も基準の中でしてくれます。ここでもフィッティングを受けて、アドバイスをもらう事もできるのです。

オフセットの付き具合でボールの飛びも違いますので練習場での試打会でのボールの飛びの確認も必要です。当然打感もそれぞれのオフセットの付き方で変わってきます。試打会ではボールの打ち出し角度と頂点からのボールの落ち方を良く見ましょう。オフセットが大きいとボールはやや左に捕まっている感じです。ロングアイアンでは、ボールの捕まり具合と飛びにも影響するのでオフセットが大きくても問題は少ないと思います。

アイアンのセッティングを選ぶ要素としてオフセットの事を是非考えてみてください。オフセットの現れ方は個々のスイングに寄っても異なりますので、是非メーカー主催の試打会で実際に球を打ってください。飛んでいるボールの飛び具合をしっかり見て、グースネックでの飛びの違いを感じましょう。ここでの選択はあくまでも個人の好みです。自分のスイングの癖とボールの飛び具合を確認して、自分の選択をしっかり決めましょう。

ちなみにどのセッティングがいいという物はありません。あくまでも個人の選択なのです。スイングを悩む以前にここでの選択の重要性を感じてください。そしてそのセッティングが自分の足りない物をフォローする為の物であることも理解しておいて欲しいと思います。

まずは好みのアイアンを試打する事から始めてください。あくまでも球の飛び具合を見てからの判断だからです。問題点をスイングで治すのか、セッティングで問題点をフォローしておくかの決断が大事なのです。グースネックでのフォローはボールの捕まり具合と高さですのでお忘れなく。

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2019年12月17日

フィッティングの話 アイアン編 選択の要素 プル角度


プル角度について話をします。実はこのプル角度については多くを語られていません。何故語られていないのかも分かりません。多分ですが、このプル角度は消えてしまうからなのです。アドレスでアイアンを構える時にアイアンヘッドを地面に置きますが、この時のヘッドの見え方がちゃんと語られていないのです。

先にも書きましたが、アイアンヘッドはスイングすると遠心力で重心の位置の関係でシャフトが撓りヘッドが2度前方に下がるのです。ですから、アドレスの時はトウの部分がソールに10円球が2枚入るくらい上に上がっていなくてはならないのです。そして、その分フェイスは被り左を少し向いているのです。基本的にアイアンはフェイスを被せ、地面にヘッドを置かずに受けせて構える事が大事なのです。

地面にヘッドを置いてしまうとアイアンヘッドの見え方に違和感がでてしまうのです。ここでの問題がそのフェイスの被っている状態を、グリップを緩める事で消してしまう事です。更に困るのがプル角度でシャフトが左から入っているフェイスを、グリップを回す事でフェイスの被りを消してしまう事なのです。グリップの持ち方でプル角度は消えてしまうのです。

プル角度を生かして構えるという事は余り知られていないのです。まずはアイアンにはメーカーがセットしたグリップにバックライン(グリップの背についている盛り上がり)が付いている必要があります。このバックラインがそのクラブのヘッドの向きを決めているのです。アイアンを構える時はクラブを体の前に立ててバックラインに合わせてグリップします。そしてそのアイアンヘッドを地面の方に下ろします。この時に着地させてはいけません。着地させるとグリップが緩んでしまうことが有るからです。

下ろされたアイアンヘッドの向きを見ると相当左を向いています。ヘッドをボールの横にセットして、フェイスがボールに対して少し左を向いている状態までグリップエンドを左腰の方向へ動かします。所謂ハンドファーストの状態にするのです。プル角度が大きいPING流ならグリップエンドの位置は左腰の辺りまできます。日本流のプル角度の少ないアイアンの場合は左腰骨の内側くらいまで動くでしょう。とにかく、ハンドファーストに構える事が大事です。構えた時にヘッドが少し左を向いている事が大事で、ヘッドを地面に置かない事です。当然、グリップは決して緩めてはいけないのです。

この構え方の問題を誘発するのは、スイングの仕方も影響しています。プル角度の強いアイアンでは右手の動きはボールをターゲットに運ぶ為に使われます。右手でボールを打ちにいくと、右手首の角度は緩み、ヘッドが被りプル角度の大きいアイアンではボールが左に大きく曲がってしまうのです。ボールが左に曲がってしまうと、その分グリップを緩めてフェイスを開いてしまうのです。するとプル角度は消えてしまうのです。

そもそも右手を多く使う人にはこのプル角度は余り意味を持たなくなってしまうのです。箸を使う文化の我々日本人には右手を使う事が普通の事なのでプル角度が見えなくなってしまうのです。ゴルフはそもそも西洋で始まりその文化はフォークの世界なのです。フォークは右手を使いますが、右手の手首の角度は固定され右から左に引かれているのです。この引き込む動きがプル角度に意味を持たせるのです。デザイン物のフォークが食べにくいのは先の部分の曲がりが少ないからなのです。

プル角度とはフェイスに対してのシャフトの入る角度です。フックフェイス度と考えてもいいでしょう。アイアンの場合はボールの位置が体の中央になるのでフェイスを飛ぶ方向のラインと合わせるとフェイスの向きがフックになるのです。この角度は左肩の動きに合わせた左手の引き込みでアイアンヘッドをボールの位置に引き込んだ時にできる角度なのです。引き込むからプル(引く)角度と呼ばれるのです。

フォークを見てみると確かにフォークの先端は被っていて左を向いています。更にその曲げられた部分の根元は曲がっています。これはアイアンで言う所のグースネックなのです。ちなみにフェイスのフック度とグースネック度は違うのです。グースネック度はシャフトの左端からのフェイスの後方への下がり具合です。食べやすいフォークはこのグース度もしっかり付いているのです。フォークを良く見てみましょう。

ストレートネックという事はシャフトの先端の左端からフェイスが曲げられずにシャフトとストレートになっている状態です。グースが入るという事はフェイスの向きを変えずにリーディングエッヂがシャフトの左端のラインから後方に下げられているという事なのです。英語ではグールネック度の事をOff-Set(オフセット)と呼びます。ネック自体を曲げる事でグース度を大きく付けた代表的なクラブがPING Eye-2アイアンなのです。

プル角度(フックフェイス度)の考え方はメーカーに寄って異なります。当然メーカー内でもモデル別にプル角度を変える場合もあります。しかし、その事は商品紹介では表記されません。PING社もこのプル角度の表示はありません。アイアンを選ぶ中では大事なポイントなのに何故紹介されないのでしょうか。

フックフェイス度が強いという事はボールを高く上げられるという事なのです。フェイスのフック度が強いとボールの位置は体の中央に寄るのです。ボールの位置が体の中央に来れば来るほどスイングした時の入射角度が深くなるのです。入射角度が大きくなればなる程打ち出し角度は上がるのです。この物理的現象がボールを高く打ち出すのです。更にスピン量も増えます。時々アイアンで高い弾道を嫌う人がいますが私は高い弾道こそがアイアンのもっとも望まれる要素だと思います。技術的に高いボールを打つ事より低いボールを打つ方が簡単だからです。低いボールを打ちたければインパクトで右手のグリップを握ればいいからです。

PING社のアイアンはこのプル角度が一番大きいと考えていいでしょう。その理由はPING社には左肩があり、その部分の動きでアームを動かし、遠心力でクラブをレリースするゴルフのロボットマシン、PING Manがあるからです。このロボットはPINGの創始者のカーステン・ソルハイム氏が人間のゴルフのスイングを分析して、人間のスイングに近づけたロボットなのです。しかし、そのPING MANには右手が付いていません。単純にスイング軸をモーターで回し、クラッチの作用で左肩に当たるパーツを動かします。その左肩の動きに合わせて左手であるアームがそのアームの重さによる落ち込みでクラブを引き込みます。そしてインパクトに向かってクラブが遠心力でレリースされるロボットなのです。そのロボットにはクラブを動かす右手部分が無く、回転からの自然な落ち込みと軸の位置と遠心力の関係でクラブを放出する動きを作っているのです。

この自然な動きがボールの位置に対するプル角度を決めているのです。そのロボットがドライバーを打つ時は、当然ボールは左方向に動かされます。その位置は回転している左肩の位置に合わせられます。人間で言えば左足の踵の位置の近くなのです。プル角度はゼロになりストレートフェイスとなるのです。シャフトの延長上にフェイスの向きがあるという事です。当然ここでもプル角度の設定はメーカーに寄って異なります。

PING社の設定するアイアンのプル角度は今では海外のゴルフクラブメーカーが多く採用しています。タイガーの使うアイアンも以前は同じプル角度でありました。今も多分同じでしょう。最近では本間の契約のジャスティン・ローズモデルがPINGと同じプル角度です。従来の本間社のセッティングとは違うのです。

PING社ではBlue Print、i-Blade、i-210、G410モデルが強いプル角度が付いているアイアンです。そして、最近発表されている中空アイアンのG700、i500アイアンのプル角度は約ボール1個分プル角度が消えています。その理由は、中空ヘッドはボールを持ち上げる機能がフェイスにあるのでその分プル角度を減らしていると思われます。ちなみに日本で販売されているほとんどのアイアンはPINGのプル角度に対してボール2個分プル角度が消えています。

プル角度が何故必要か?それはボールをグリーンに運ぶ為です。プル角度の多いアイアンではインパクトでの右手首の緩みはありません。手首はアドレスで折れた状態がインパクトでも保たれるのです。右手首の角度を保つ事でフェイスの向きをターゲットに長く向けていられるのです。この状態は右手を使う事により消えてしまうのです。日本流のセッティングでは弾道が低い時にボールを体の中央に入れるとその分フェイスが開きボールが右に逃げてしまうのです。その状況を消す為に右手を使う事によりボールの飛びと高さをコントロールするのです。これを日本では技術と呼んでいます。しかし、プル角度が大きいアイアンにはこの技術は要求されないのです。むしろ、その技術を拒否しているのです。

青木プロが「アイアンを構える時は極端にフェイスを被せて構えろ」とうのがあります。これはフェイスを被せる事でプル角度を作っているのです。フェイスが被っている分ハンドファーストになるのです。結果としてボールを体の中央に置く事ができ、打ち出し角度は上がるのです。問題はロフトが立ってしまうので飛び過ぎてしまうという事です。

アイアンでボールが左に曲がる人は是非プル角度の強いアイアンを使用し、右手の使い方を変える必要があるのです。アイアンでの右手の役割はボールの高さを作る為の縦の動きなのです。アメリカではゴルフをはじめる時にこのプル角度の大きいアイアンを使うので右手を使い過ぎない様に強制されているのです。

ちなみに今までの日本流のセッティングで上手くアイアンを打てている人にはプル角度の強いアイアンではボールがドローしてしまいます。プル角度の強いアイアンを使うという事は右手の使い方を考える事と考えてください。ボールが高く上がり、ボールがドローしていなければ問題ないのです。

プル角度の選択としては日本流のプル角度の少ないアイアンかプル角度の大きいPING流かの2種類と考えてください。アイアンを選ぶ中ではこの事が非常に大きな問題となります。是非プル角度の違いを、クラブを並べて確認してみてください。そしてそれを打ち比べボールの打ち出し角度の違いを感じてください。

PINGで活躍する鈴木愛プロも渋野日向子プロもプル角度の大きいPING i210モデルを使用しています。彼女達が今年活躍できたのもプル角度の強いアイアンを使っているからボールをグリーンに置きに行く感じでプレーできたのでしょう。弾道の高いボールを打ちたければプル角度の強いアイアンがお勧めです。是非PINGの試打会で体感してみてください。

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2019年12月11日

フィッティングの話 アイアン編 選択の要素


アイアンのセッティングが決まったら次はアイアンの個々の要素の選択です。アイアンにはいくつかの選択要素があります。最初はアイアンヘッドに含まれた選択要素の話になります。本来は自分の力でボールを高く上げて、スピンを加えてボールが易しくランディングさせられるアイアンヘッドがいいのです。しかし、プレーヤーにはそれぞれの力があり、同じような結果がひとつのセッティングでは足りないのです。

当然その足りない部分を補うのが個々のセッティングの度合いなのです。更にそのセッティングの組み合わせでボールの飛び方を選べるのです。ですから、アイアンヘッドに含まれているそれぞれの要素を自分の力に合わせる必要があるのです。要素としては基本的には4分類あると考えてください。そしてその要素が動かすのがアイアンヘッドの重心の前後、上下と考えてください。勿論フェイスの中心にその重心がある事が前提です。

ちなみにこの重心の位置は、以前はネックよりで、4:6でネックよりにありました。しかし、最近はそのアイアンヘッドの中心にあると考えてください。PING社のアイアンのネックが窪んでいるのもその為です。アイアンヘッドではシャフトとの結合の為にネックの部分のメタルの量が多いのです。その分重心はネックよりになっていました。しかしPING社ではこの事をデザイン上に組み込み、フェイスのトウの部分を厚くし、ネックの不要な部分のメタルを排除したのです。ちなみにPING社以外の事は分かりません。

1.プル角度  シャフトに対するフェイスの向きで、所謂フェイスの被り具合です。一般的にはフックフェイス度とも言われています。このプル角度がある事でボールが高く上がるのです。海外のトッププロはこのプル角度が大きくついているアイアンを使っています。その理由はプル角度が大きいアイアンは右手がつかえないからなのです。右手でボールを捕まえにいかなくても、フックフェイス度がボールを捕まえてくれるのです。余った右手でボールをターゲットに送る事ができるのです。ここの話は次回に細かく紹介します。

2.オフセット(グースネック度) シャフトに対するフェイスのズレの度合いです。ズレが大きい程重心の位置がフェイスから後方に動きます。重心の位置が後方に深い程ヘッドがボールを捕まえる効果が増えます。弾道も高くなります。しかし、ボールに左回転を加える事にもなるのです。このグースネック度が大きいアイアンも右手は使えません。グース度がボールを捕まえてくれるので、右手がボールを打ちにいくとフェイスが被ってしまうからです。ここでも右手でボールを置きに行く感じが必要となるのです。

3.重心の縦位置 ソールが厚いと下部が重くなり縦の重心位置は下がります。逆にソールが薄いと重心位置は高くなるのです。重心の位置が低いとインパクトでのボールとの衝突の時にできるヘッドの傾きでボールは高く上がります。但し、スピン量は減ってしまいます。プロが薄いソールを使うのはスピン量のコントロールができるからなのです。

4.ヘッドの長さ ヘッドが長いと重心の位置がシャフトから離れます。その分遠心力が大きくなるのでインパクトの力は強くなり、飛距離が伸びます。逆にヘッドが小さいと重心の位置がシャフトによりボールのコントロールがし易くなるのです。

この4つの要素を是非考えてみてください。そして自分の使っているアイアンをこの4つの観点で分析しましょう。分析する事でそのアイアンの特徴が見えてきて、使い方も変わってくるのです。

PING社で驚くのがこの要素の組み合わせが4通りあることです。それは4つのモデル名で別れています。組み合わせの選択はできませんが、それぞれの特徴を上手く組み合わせているので紹介します。

1. Blue Printモデル もっともヘッドが小さく、薄いソールで、グース度も非常に小さい。プロゴルファーの為にデザインされたヘッドです。芯がはっきりしているので打感が良く、ボールのコントロールがやりやすいのです。当然スピン量の操作ももっとも自在にできます。最新のプロ用のモデルです。比嘉真美子プロ、チャンキムプロも使用中です。

2. i-Bladeモデル 少しヘッドは大きくなり、ソールもグース度も少し増えます。Blue Printの前まで男子プロを中心に使われているモデルです。現在も多くの男子プロを中心に使われています。

3. i-210モデル  更にヘッドも、ソールも、グース度も膨らみます。現在PING社の中ではプロにもっとも多く使われているモデルです。鈴木愛プロ、渋野日向子プロもこのモデルを使っています。芯もやや広いのでミスに強いのも特徴です。構えた時のヘッドサイズも小さくも大きくもない感じです。

4. G410 グースネック度はかなり大きくなっています。ボールの捕まりがいいのです。ただ左には曲がり易いのです。そしてソールは厚いので弾道は高く出ます。更にフェイスはもっとも長く遠心力を強くインパクトで利用できるので飛距離も期待できるのです。芯の幅が広いのでミスにも強いのです。しかし、芯が広いという事は打感がボケるという事なのです。ボールをコントロールするのは芯が狭いアイアンに比べて難しいのです。もっとも真っすぐ大きく打つなら非常に楽なアイアンです。

この4タイプの好みからヘッドの影響に寄るボールの飛びが選べるのです。この事は今あるゴルフ業界では異例なできことなのです。飛ぶ、曲がらない、打ち易いという事では無く、選択肢の組み合わせを選べるようにしているのです。PINGのアイアンとは選ぶ事ができるということなのです。

当然ここにはインパクトでの打感の選択もあります。更に構え易さの好みも入ってきます。ちなみに以前書きましたがライ角度の影響もあるのでアイアンヘッドをスクエアに置いての構えはできないのです。更にフェイスはやや被っているのでアイアンヘッドの構え易さは雰囲気重視となります。

PINGのアイアンでいうと最近は更に中空ヘッドが2種類加わってきました。中空ヘッドですからフェイスが薄いので打感は本来のアイアンとは全く異なったものです。しかし、フェイスの弾きで飛ばせるので距離もでますし、重量配分がフェイスの周りにあるのでミスをしっかり防いでくれるのです。更にフェイスの弾きでボールが高く上がり易いのでロフトがストロングセッティングになっているので飛びます。2つのモデルを紹介します。

1.i-500モデル.  小ぶりなヘッドでi-210ヘッドよりほんの少し小さめなヘッドです。後で詳しく紹介するプル角度はボール1個分少ないのです。その理由は中空ヘッドの構造からくるフェイスの打ち出し角度がインパクトで加わるからです。PING社のプル角度ではボールが上がり過ぎてしまうからです。このアイアンの特徴はインパクトの打感が軽いということです。ロフトは通常より1番手立っていますが、構造からくる高弾道がキャリーボールを大きくしてくれます。そして、重量配分はフェイスの円周に寄っているのでミスにも強いのです。先日来日したキャメロン・チャンププロはロングアイアンにこのi500モデルを入れています。ハイブリッドや大型中空ヘッドでは構えにくいのでしょうか?高さがしっかり出るi500で充分という事なのでしょう。

2.G-700モデル もっとも大きいヘッドです。中空の特徴はi-500と同じですがヘッドが大きい分遠心力が得られるので飛距離は期待できます。ロフトも更に1度立っています。中空ヘッドのアイアンはロングアイアンに使用する事も有効です。今年アマチュアで太平洋マスターズを優勝したK君もロングアイアンにG700を入れています。

もっとも問題なのは自分自身にヘッドを選ぶ技術が無いということなのです。それでも自分が目指す弾道が選べるヘッドのセッティングを選ぶ事はできます。そして、そこに構え易さ、打感、自分が打ってのボールの飛び方と選択の基準が加わるのです。試打会というメーカーのクラブが練習場でできるイベントが各メーカーで開催されています。是非そのイベントで自分の選択と球の飛び方を確認する事を勧めます。

今回紹介したPING社でさらに凄いのは、PING社はアイアンを1本売りしているということなのです。ロングアイアンとミドルアイアン、ショートアイアンとモデルを自由に組み合わせられるのです。そして、それぞれの1本ずつのアイアンにセッティングが変えられるという事です。ロングアイアンはライ角度を立ててボールの捕まりを良くしたり、ショートアイアンはライ角度をフラットにしてボールが捕まり過ぎない様にすることもできるのです。海外のプロではショートアイアン、ウエッジとライ角度をフラットにするのが普通です。そんな事もPING社では対応してくれます。

シャフトの組み合わせと長さも好みのセッティングができるのです。例えばロングアイアンは軽いシャフトにしてショートアイアンを思いシャフトにするとか。カーボンシャフトをロングアイアンに組み合わせる事もできます。グリップの太さは下巻きテープ1枚分で10段階以上選べます。バランスのセッティングもできる範囲で対応してくれるのです。

自分が欲しいセッティングが分からない人はPINGのフィッティングを受ける事によりアドバイスが貰えます。もっとも最後の決定は自分である事は忘れないでください。「私に合ったクラブを選んでください」は通用しないのです。普段レッスンを受けている人はレッスンプロのアドバイスを聞くのもいいでしょう。

是非、自分に合ったアイアンを考えてみてください。

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2019年12月05日

フィッティングの話 アイアン編その1 セッティング


フィッティングがもっとも必要なのがアイアンです。アイアンはターゲットにボールを送るショットです。クラブが自分に合っている事がもっとも要求されるのです。さらに、アイアンではフィッティングで自分に合わせなければいけないポイントが多いのです。

アイアンの基本はボールをターゲットであるピンにボールを近づけることなのです。当然距離を飛ばす事も大事ですが、基本であるボールをターゲットに置きに行く気持ちを優先させる事がポイントです。それにはアイアン自体が自分の体形と力に合わせることが最初なのです。身長の差、手の長さ、足の長さと人それぞれが全く違ったセッティングになって当然なのです。又、スイングの特徴によってもセッティングは変わってくるのです。

セッティングのポイントとしては体格の違いからくるクラブの長さ、ヘッドのライ角度、グリップの太さがあると考えてください。ちなみにヘッドの形状からくる特徴、シャフトの特性と硬度はセッティングの先の選択の要素となるのです。当然、セッティングの要素の中にも選択は存在しますがそれはまず自分に合ったものを知る事の先にあると考えてください。

まずはアイアンの長さですが、それはピッチングウエッジの長さが基準になると考えましょう。ピッチングウエッジはアイアンの中でフルショットをする一番短いクラブだからです。最近ではアプローチウエッジという事もありますが、そこはプレーヤーの選択となります。

背の低い人や手が長い人が自分の体格に合わせてクラブを短く持つ事はお勧めしません。その理由はアイアンではグリップエンドを持ちたいからなのです。グリップエンドはテーパーが付き太くなっていて、アイアンを引っ張り込んだ時にクラブが抜けない様になっているのです。もし、グリップを短く持つとその部分は細くなっていてグリッピングに余分な力を加えてしまうのです。短く持ちたいのであればその部分のグリップを太くする必要があるのですが、残念ながらその方法ではグリップにテーパーが付けられないのです。

もし背の高い人や、手が短い人がPWのアドレスで無理やり腰を曲げて構えるのも良くないのです。この場合はシャフトの長さを自分のアイアンでどの番手が構え易いかを見つければいいのです。ちなみに番手間は0.5インチですから、9番アイアンで少し長いのであればPWとの長さの違いをみればいいのです。多分ちょっとであれば長さの違いの半分である0.25インチと考えましょう。アイアンは基本的に番手間の長さが0.5インチとなっています。PWの長さが決まればその先は自然と決まってくるのです。勿論ここにも選択はありますがね。

ちなみに細かい長さの対応をしてくれるのもPING社です。注文は長さにおいては0.25インチ刻みで対応してくれます。PING社のフィッティングを受けるとPINGのフィッターの意見も聞けるでしょう。PING社の試打会でもクラブが打てて、相談に乗ってくれると思います。

アイアンでもっとも軽視されているのがライ角度です。このライ角度についてはゴルフメーカーとしてはPING社とミズノ社ぐらいしか注目していません。しかし、体格の違う人が同じセッティングのアイアンを使うというのはどう考えてもおかしいのです。もっともゴルフメーカーとしては個々のゴルファーにアイアンのライ角度を合わせる事は非常に難しいので、ライ角度については触れない様にしているのが現状です。

ライ角度はゴルファーのアドレス時の左手の位置で決まります。当然背の高い人はその位置は上がります。でもその人の手が長ければその位置が変わらない場合もあるのです。背の低い人はその逆で手の位置が下がる事になります。手の位置が高ければ通常のセッティングのアイアンではフェイスが下がりフラットになります。逆に手の位置が低ければアップライトになるのです。

そしてライ角度で間違えてしまうのが、アイアンをアドレスした時のクラブヘッドの見え方です。ライ角度を合わせるという事はスイングをした時のインパクトでのアイアンフェイスの座り具合を地面とスクエアにすると言う事なのです。実際にアイアンを構えるとトウは約2度浮き上がっているのです。当然、フェイスは被って見えるのです。この2度はフルスイングをした時の遠心力が生み出す重心位置の落ち込みなのです。

注意したいのがアドレスをした時にフェイスを地面にスクエアに置く事です。先にも話したように遠心力でシャフトが撓り、フェイスは前に約2度垂れるのです。ですからアドレスの時はトウが少し上がっていて、フェイスがやや左を向いて被っているのです。アイアンを構える時はアドレスに入る時にフェイスを真っすぐラインに合わせますが、そのクラブをグリップをして持ち上げた後は2度と地面にヘッドを落としてはいけないのです。その理由はトウが上がっていて、フェイスが左を向いている事が気になるかです。アイアンの場合は打つ前はクラブを地面から浮かせてアドレスに入る必要があるのです。

PING社ではソールにテープを張り、プラスティック板の上でボールを打たせます。するとインパクトでのフェイスの座り具合が見えてくるのです。体格にライ角度が合っていれば、テープに付くマークはボールの真下の真ん中になります。もしトウよりにマークが付けばそのアイアンはフラットであるという事なのです。逆のヒールよりであればそれはアップライトであるという事なのです。

ライ角度のズレを1度単位で計測してみるとそのマークのズレの幅は約7~8ミリです。ライ角度のずれとしては大きな問題となるのは3度以上のズレと考えるといいでしょう。マークの位置としては21~24ミリのズレと考えてください。

それではライ角度はボールの飛びにどんな影響を与えるのでしょう。実はその影響度は非常に少ないのです。しかし、影響が無いわけではない事がポイントなのです。ライ角度のズレはボールが飛び出す方向にはまったく影響しません。ショートパットの様にインパクトの力が弱いとフェイスの向きはボールの打ち出しに影響しますが、スイングされた時のヘッドの動きの力ではクラブの動く方向がボールの飛び出し方向を決めるのです。この現象は物理的な動きで、円運動をしている物体が静止している物体に当たる時の静止した物体の動く方向のことなのです。先にも述べましたが、その円運動の動きが弱い場合は衝突した時の動いている物体の向きに静止した物体は動くのです。これはショートパットの時の事なのです。

ではライ角度のズレによるフェイスの向きのズレはどんな影響をボールの飛びに与えるのでしょうか。それは隠れたサイドスピンなのです。飛び出す方向はクラブの動いている円運動上ですが、ボールに対するサイドスピンの影響はインパクトでのフェイスの向きなのです。そのズレ幅は小さいですが確かにボールにサイドスピンを掛けているのです。ボールがフェイスから離れる時にそのフェイスの向きのズレ分だけサイドスピンが掛かるのです。ちなみにこのサイドスピンは完璧なショットの時だけにでるのです。もしインパクトで右手の動きによる不必要な動きがあれば、その動きからのサイドスピンがボールに入ってしまうのです。

もしクラブがアップライトであればフェイスが左を向いているのでボールに左回転を加えるのです。その微妙なズレはどこで顔を出すかというとボールが落ちてくる時なのです。それも最後の最後にでるのです。もし1度アップライトであれば、その影響はボールが落ちてから左に少し曲がるだけです。もし2度アップライトであれば、その影響はボールが落ちて2ヤードぐらい左に曲がります。さらに3度アップライトであればボールが頂点から落下する時にやや左に流れる感じで、落ちてから左に1ピンぐらい曲がります。4度アップライトであれば頂点から落下する時に明らかに左に流れ、落ちてから大きく左に曲がります。

逆のフラットの場合は右に曲がるという事です。ここで大事なのはライ角度のズレは完璧なパーフェクトなショットを崩すという事なのです。ライ角度が違うクラブを使っていると自分のショットの完成度が見られないという事なのです。身長が180センチ以上の方、160センチ以下の方は3度以上のズレがある場合があり、ナイスショットがミスショットの様に見えてしまうのです。だからこそライ角度は自分の体形に合わせておきたいのです。ゴルフの上達を考えているのであれば、ライ角度を合わせるのは必須と考えましょう。ちなみに身長が170センチから175センチの間の人であれば余り気にしなくてもいいと考えてください。

このライ角度のズレを自分のミスを消す為にセッティングする事もできます。もし、ボールが左に曲がる事を極端に嫌うのであれば、アイアンのセッティングをフラットにすればいいのです。逆もありです。そして普段のミスが左に曲がる人はライ角度がアップライトだとその左へのミスを増幅することになります。ここでも逆の右も同じです。スライサーにはフラットなクラブはスライスを増幅するのです。

一般的に考えられているライ角度のズレでボールが大きく曲がる事はないのです。クラブメーカーの表示では曲がりを増幅して表現しがちです。ライ角度のズレでの曲がりは確かにあるのですが曲がり幅は小さいので余り神経質にならない方がいいと思います。身長が180センチ以上の人か身長が160センチ以下の人はライ角度のズレが大きいと思うのでライ角度フィッティングは必須です。ライ角度が極端にズレているとナイスショットが見えてこなくなるからです。

グリップの太さも重要です。しかし、言葉で表現するのは難しいのです。まずは左手ですが、グリップはグリップエンドにテーパーが付き太くなってきているので余り気にならないと思います。重要なのは右手のグリップの太さなのです。

右手のポイントとしては太くもない、細くもないというところです。グリップをして右手がグリップの太さを感じていたら駄目です。その理由は右手でクラブを動かし易くなるからです。先にも書きましたが右手で重要なのは右手の薬指の感覚なのです。薬指でクラブをしっかり握れていればいいのです。逆に細いのも問題です。グリップが細いとその事が不安で右手のグリップを緩めたい時に緩まなくなるのです。実際には試打会などでグリップの太さの感覚を味わう事が大事です。

是非自分のセッティングを考えてみてください。PING社、ミズノ社はその対応をしてくれるので相談してみるといいと思います...

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