2006年01月11日

ライ角度の重要性

私は以前にも書いたように昨年の暮れにアメリカに行き、PINGの新しいゴルフセットを揃えました。私の訪れたのはアリゾナ州フェニックスにあるPINGのFitting Centerです。そこでの経験をしばらく書きたいと思います。

まずは、アイアンのフィッティングです。最初にチェックされるのは、ライ角度です。それではどうしてライ角度が重要なのでしょう。それは、インパクトのフェィスの向きが野球における手首の使い方と同じ意味を持つからです。スイングの軌道がインサイドインに正しく振られていてもそのボールの飛び方はライ角度によって大きく影響を受けるのです。

体格に対してクラブが短ければだいたいフェィスがトウダウンになりますから、この場合はフェィスが右を向いていることになり、ボールは右に曲がっていくのです。但し、ここで気をつけなくてはならないのは、ボールが右に飛び出す原因はライ角度に関係ないことです。ボールが右に飛ぶからフラット過ぎるのではない事は理解しておきましょう。

フェィスの向きがトウダウンしていると、フェィスは右を向きます。その度合いは、ライ角度の狂い方によって違います。インパクトでのフェィスの向きがボールにサイドスピンを加えるのです。右を向いていれば、当然スライス回転です。

このライ角度によるボールの飛び方の違いは、ボールがもっとも高く上がりきる辺りで顔を出します。真っ直ぐ飛んでいるはずのボールが落ち際で右に落ちてくれば、ライ角度がフラット過ぎるのです。一度のフラットでは、ほんの少し右に落ちる感じです。2度フラットだと、しっかりフェィドしてボールが落ちてくる感じです。3度以上の狂いは、問題があるぐらい曲がります。

ライ角度設定で大事な事は、必ずしも自分にピッタリのライ角度が必要ということではありませんから、気をつけましょう。ポイントはライ角度の設定で自分のボールの落ち際を選べるということです。ローハンディの人は、だいたい1度ぐらいフラット目を選ぶ傾向があるようです。

さらに、同じセットの中でライ角度がひとつである必要もないことも知りましょう。私は、ウェッジを1度フラットにして、ミドルアイアンはぴったりのもの、ロングアイアンは1度アップライトのものにしています。

実はロフトが大きくなるとこのボールの飛び方への影響は大きくでるのです。経験的に、ウェッジはフラット目というのはアメリカのプロでは常識的なようです。私は、実際にウェッジを打ち比べました。私のピッタリのライ角度では、やや左にたれるのです。実際のコースではボールのつかまりがいい感じになると思いましたが、フィッティングの時に良くないと指摘されました。そこで1度と2度フラットのものを打ちました。そすると、やはり自分には1度フラットのものがドンピシャリでした。今までは、ウェッジを引っかからないようにインパクトをやや緩めて打っていましたが、これでしっかり打てるようになりました。

私のミドルアイアンは9番、8番、7番です。PINGでいうREDコードです。そして、ロングアイアンは、6番と5番で1度アップライトのBLACKコードにしています。どうしても、ロングアイアンは薄く当たる時が多いので、アップライトにしました。PINGのいいところは、ライ角度については購入後でも簡単に調整できるので、しばらくはこのセットアップでプレーしようと思っています。

皆さんへのアドバイス
アイアンを購入する時にライ角度の事を意識しましょう。実際にはPING以外ではライ角度は選べませんから、購入後はボールの飛び具合でそのライ角度が自分に合っているかどうかを確認しましょう。一番怖いのはそのライ角度で発生する曲がりをスイングで調整することなのです。インサイドインにきれいに振られたボールは真っ直ぐ飛ぶのです。そして、落ち際も真っ直ぐ落ちてくるものなのです。それが、分かっていなくてスイングをいじるのは危険です。結果として、インパクトで手を使って調整することになるのです。

もう一つのアドバイス
アイアンをゴルフショップで購入する時にアドレスを取ってみますが、この時にクラブフェィスのトウが3ミリ程度上がっているようにしましょう。もし、床にピッタリのものを選ぶとスイングした時にフラットなクラブになるからです。スイング中では、インパクトの時にシャフトは前方にトウダウンするからです。このトウダウンの量は、スチールであればレギュラーでもステッィフでもその曲がり具合は変わらないようです。ちなみにグラファイトシャフトはスチールより1度程度余分にトウダウンするそうです。

まとめ
ライ角度は、ボールの曲がり方に大きく影響しますからクラブ選びでは一番大事であることを知りましょう。どうしても、スイングでは調整できないボールの曲がりはライ角度の設定で変えることができるのです。
PINGのウェブフィッティング
PINGのCOLORコード

posted by golfq at 21:35| 東京 ☀| Comment(8) | TrackBack(0) | クラブの選び方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めて書き込みします。
いつも示唆に富んだ内容で、非常に参考になります。
ところで、ライ角度は各番手ごとにチェックする必要があったのですね。セットの流れで調整していました。
ミドル(9,8,7)は床にぴったりのもの、ロング(5,6)はトウが3ミリから1度アップにすることででいいと考えていいのでしょうか?

これからも宜しくお願いします。
Posted by katsura at 2006年01月12日 13:20
katsuraさまへ
考え方としては、ミドルが2ミリアップで、ロングが4ミリアップと考えた方がいいと思います。この場合は、ロングは少しドロー気味にボールが飛びます。

そして、ウェッジが床にぴったりと考えてください。ブログ内でも書きましたが、シャフトの曲がり因るトウダウンがあるからです。

さらに、スイングによってはショートアイアンはもっと工夫が必要かもしれません。とにかく、真っ直ぐ打っているのにどうしてもドロー気味にボールが落ちてくる場合は、ライ角度をフラットにしましょう。

アメリカのツアープロはまず1度から2度はウェッジをフラットにしています。

まずは、練習所で落ち際のボールの転がりをみましょう。
Posted by golfq at 2006年01月12日 16:39
golfg様
前にミズノで6番でライ角60.5がいいと診断され、それにあわせ全てを調整しましたが、ミドルが引っ掛けがでるし、ロングは捕まりにくくなっていました。
参考にして考えて見ます。
有難うございました。
Posted by katsura at 2006年01月13日 11:17
katsuraさんへ
基準はその6番アイアンの弾道です。何発か打って完璧なショットの時の弾道をみましょう。その弾道が好みの弾道ならOKです。好みより右に落ちる時はアップライトに、好みより左に垂れる時はフラットにする必要があります。

クラブのメーカーによりライ角度のピッチが違いますから、自分で打って好みのものを作り上げましょう。

ロフト角度が増えると、ライ設定の影響を多く受けますから、特にショートアイアンと、ウェッジは時間をかけて打ち込みましょう。

私の使うPINGの場合は、ピッチが約0.8度で一般の0.5度ピッチより大きいので、ショートアイアンは確認が必要です。

ロングアイアンについては、積極的にライ設定をアップライトにしましょう。ボールが右に逃げるようだとどうしても右手でボールを叩きたくなりますので、それを防ぐ為にも必要と思います。

メーカーの設定を信用し過ぎないようにしたいですね。そして、自分のスイング、体力に合ったマッチングがしたいものです。
Posted by golfq at 2006年01月13日 13:21
レッスンプロの教室でビデオでアドレスを後方から撮影し、ボールから肩の線とシャフトの線が作る角度が棒立ちのため狭く従ってテイクバックがこの角度に入らない。もう少しアドレスでかがむこと。そうすれば角度が大きくなりテイクバックも角度内におさまりオンプレインになる。このようにレッスンプロに助言されました。しかしかがみこむことにより、ハンドダウンになりトウが極端に立ってしまい気持ち悪く打てません。今ゼクシオを使っています。身長は170です。ライ角が立ちすぎているのでしょうか。棒立ちといっても15度程度はかぶっていると思いますが、ビデオを見ると確かにテイクバックは内に引いています。
Posted by fuji at 2006年01月16日 16:09
fujiさんへ
どのようなアドレスなのか、見ていないので文章での解説ができません。すみません。

想像されることですが、前傾でアドレスを作る時の形が問題があると思います。プロの方が前傾を指摘した時に、背筋は伸びていましたか?そして、前傾を作る時も背筋を伸ばすことが大事です。猫背の前傾は、ハンドダウンを生みますよ。

そして、前傾はお尻を後方に突き出すことで作りましょう。

Posted by golfq at 2006年01月16日 16:55
お世話になります。2点ご相談させてください。
1.ドライバーについて
以前GOLFQさんと同じ仕様のPING5をバンコクにて購入したことをお話しました。シャフトが気に入ったので別のヘッドにバサラトライXのSをつけて交互に使用しております。年齢が64歳ですので年相応のRかちょっと頑張ってSRを希望したのですが在庫が無くてSとしました。確かに硬い。でも結果がよいのです。曲がらず、飛ぶ。Sを使うほどのヘッドスピードがあるはずは無いのですが240は出ています。若い者からうらやましがられております。一昨日も3パットを4回もしたのに80で回ってきました。しかし、どうしても先入観からSに抵抗があり、せめてSRに交換したらどうかなと悩んでいます。
2.易しいアイアンを求めています。現在ゼクシオを5年ほど使っています。5番のロフトを比較したらPINGは26度、ゼクシオを含めて殆どの日系メーカー品は24度。ロフトが立っているので難しいのか?アイアインに飛距離を求めませんが2度も違うとどうなるか?或いはもっと易しくなるか?
宜しくご助言ください。
Posted by fuji at 2006年04月26日 10:33
fujiさんへ
今日の質問の返答は明日のブログで紹介します。
Posted by golfq at 2006年04月26日 22:20
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