2007年06月27日

ストレートネックのアイアンを考える

今回はroger さんからのコメントを考えてみたいと思います。

GolfQさんへ
私のバイブルとしていつも大切に読ませて頂いております。スピンの効いた球を打つことで急にゴルフが上達し、70代が出るようになった者です。10年以上使っていたクラブ(BS_オフセット)に別れを告げ、Xフォージドを買ってしまいました。(PINGでなくてすみません)打感がとても良いのですが、スピンがかかりにくいのです。やはりオフセットのクラブでないとスピンはかけにくいのでしょうか?ストレートネックでスピンの効いた球を打つ方法があったら教えてください。Posted by roger at 2007年06月26日


オフセットの量が多いアイアンが、バックスピン量が多い話は前回しました。オフセットが多いとネックが深くボールに食い込み、ボールとのインパクト時間が長くなります。その為、ボールとフェイスがしっかり噛み合いスピン量が増えるのです。だから、オフセットの少ないクラブが、スピン量が少ないのはしょうがないでしょう。でも、今のクラブには大なり小なりオフセットはついていますから、スピンが掛からない理由は別のところにあると考えましょう。

オフセットとは別に、アイアンには「プル角」というのが付いています。実は、このプル角がくせ者です。このプル角の重要性についてはほとんど語られていないのでしょうがないですが、是非考えて見てください。さて、「プル角」とは何でしょう。ゴルフ用語辞典が今手元にないので、私の言葉で書いてみます。

「フェイス面をターゲットにスクエアに向けた時に、そのターゲットラインに対して垂直な線とシャフトが作る角度がプル角」と言われています。逆にシャフトを体の前に真っすぐ構えた時に、フェイスが向く向きの角度とも言えます。時々聞く「このクラブはフック・フェイスが強い」とかいう話は、このプル角の大小を語っているのです。もっともこのプル角についてはどこのメーカーも数値を発表していません。

さて、このプル角はどのような影響をスイングに与えるのでしょう。多くの人がプル角の強いクラブは、ボールが引っ掛かるといいますがこれはどうでしょう。実は、体の回転で作られるスイングは、スイングプレーンがスクエアであれば、決してボールは左には飛びません。左に飛ぶという事は、プル角のせいではなくて、プレーヤーの手打ちが原因なのです。現在のクラブでプル角が一番大きいのはPINGです。それは、グース度の強いG5もグース度の少ないS−58も一緒なのです。この所謂フックフェイスのアイアンがスピンを掛けるためのひとつの条件なのです。

ストレートネックのアイアンがスピン量を出し憎い理由には、グース度の少なさもありますが、このプル角の少なさにも問題があるのです。プル角が少ないとどうなるのでしょう。下半身リードで回転軸を保ったスイングでも、人間には肩幅があるので、その分シャフトはインパクトで左に傾いているのです。所謂ハンドファーストの格好です。ストレートネックのアイアンは結局プル角が少ないので、インパクトでフェイスは開いてしまうのです。ですから、ストレートネックのアイアンで練習を重ねれば重ねるほど手打ちになるのです。最初は格好のいいドローボールに見えますが、実はスピン量の少ない飛ぶボールなのです。

最近、高橋勝成プロがゴルフのレッスン番組で「アイアンはトウを立てて構えなさい。」というのがありました。青木功プロをはじめとして、多くの人が同じ事を言っています。その意味は、「フェイスを閉じて構えろ」というものです。要は、そのフェイスを閉じる事でアイアンにプル角を付けているのです。これは百戦錬磨のプロが体感しての発言なのです。もっともここにも問題があります。それは、フェイスを閉じる事でロフトが立つという事なのです。プロの様にしっかりバックスピンを掛ける打ち方なら飛距離が落ちる分をこのロフトの増加で防げます。しかし、一般のゴルファーには正しいスピンを掛ける技量がないので、フェイスを閉じるとその分ロフトが立ってショットが難しくなるだけなのです。

私がPINGのアイアンを勧めるのもこのプル角が既に人間の体系に合わせてしっかりついているからです。ボールを手で打つのではなく、体の回転でフェイスに乗せる感じが作れるからです。

rogerさん、話は戻りますが、「ストレートネックのアイアンでのスピンの掛け方」を考えましょう。私なら次のようにします。

1. まずは、自分のアイアンのプル角をしりましょう。
2. 次にフェイスを閉じてプル角をしっかり付け、体の回転でボールをフェイスに乗せて飛ばしましょう。
3. ボールが真っすぐ飛ぶようになったら、今度は右手でアイアンのリーディングエッジをボールにスクエアに当てましょう。(最初はトップボールでいい。)
4. 最後に、右手を縦に動かして意識的にアイアンのリーディングエッジをボールの腹に落としましょう。(右手首の角度を保ちながら、右手を緩めて落とす。)
5. 基本は、下半身リードでスイング軸を保つことです。

是非試してみてください。

PINGのグース度の少ないS−58アイアンは最近アメリカツアーで大活躍です。先日全米オープンゴルフを優勝したアルゼンチンのアンヘル・カブレラもこのS−58を使用しています。さらに先週ツアー初優勝のハンター・メイハンと今シーズン3勝目のロレナ・オチョアも同じS−58です。彼らの使うアイアンにもこのプル角はしっかり同じように付いているのです。実際に小型ヘッドで、グース度が少ないブレードタイプのアイアンなのに、このS−58はとっても簡単にボールが真っすぐ、高く打てるのです。

PING・S58アイアンを使って最近優勝したプロの雄姿です。
Angel Cabrera won 2007 US Open(US Yahoo Sports)
Lorena Ochoa won Wegmans LPGA(US Yahoo Sports)
Hunter Mahan won Traveler Championship(US Yahoo Sports)

タイガーおめでとう。家族での幸せな雰囲気を送ります。
タイガー・ウッズの宝!!(US Yahoo Sports)

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posted by golfq at 23:44| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | スイングの考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
GolfQさんへ

 コメントを取り上げていただきありがとうございます。感激しております。
プル角(言葉は知りませんでした)のことは以前からとても気になっていたので、とても参考になりました。
現在ライ角等、クラブの調整をしているのですが、プル角のことを知らなかったら大変なことになってました...。

>4. 最後に、右手を縦に動かして.........
グースの少ないアイアンは、特にこれが難しくなった気がしています。何とか練習で克服したいものですが、前に使っていたクラブよりグリップが太くなったことと、バランスを上げたことによる影響も大きいように思います。
練習をして、また質問させて頂きます。ありがとうございました。
 
Posted by roger at 2007年06月29日 11:48
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