2019年06月19日

スイングを考える その3


前回まではトップスイングまでの下半身と上半身の動きを書きました。このトップスイングまでの動きで大事なのは下半身の動きは小さいということです。右膝が伸び、左膝を前方に曲げ込む動きです。そして最後の上半身の捩じれを作る為の左膝の前方への押し込みです。それに対して上半身は右手主導で動きます。右手のグリップをしっかり握りクラブを引き上げるのです。右手は最後の左膝との逆方向への喧嘩の動きを深める事が大事です。この右手の引き上げは個々のプレーヤーによって変わってきます。

そしてトップスイングが決まったらここからがインパクトへの動きとなります。私としてはこのトップスイングの時に少しの間があるといいと思っています。ここで一番感じたいのが左手の親指にクラブが乗っていることです。クラブの重みを感じるその動きがトップスイングでのヘッドの向きを決めるのです。

ダウンスイングの開始は右手の力の脱力なのです。トップスイングで右手の力を抜く感じです。右手の力が抜けると左膝は喧嘩相手がいなくなるので元の位置に戻ろうとして左膝が伸びはじめ、アドレスの位置に戻ります。決して大きな動きではありませんがこの動きが軸の流れを止めてくれます。アドレスの位置に戻る動きなのです。その後の左膝を伸ばし切る為のちょっとした予備の動きと思いましょう。

右手は脱力すると右肘の落下が左膝の動きと同時に起こります。力を抜いているので自然と落ちるのです。この脱力に寄る右肘の落ち込みが上半身の捩じれの開放を遅らせます。そして、右肩が前に出る動きも止めてくれます。この右肘の落とし込みは単純に右手の力を抜くだけでいいのです。当然右手を大きく、高く上がればこの落ち込みも大きくなり問題なく行われます。

そしてこの時に大事なのが右手首のコッキングです。右手首は力が抜けたら手首をコッキングして曲げ込みたいのです。これがスイングのタメを作り、ヘッドスピードの上昇に役立ちます。この右手首のタメを作る動きは野球でボールを投げる時の右手首の動きと似ています。ボールを投げる時は右手を後ろに引き、そして右手首の力を脱力する事で右手首が曲がってタメができるのです。この動きは感覚的なものなのでこの手首の柔らかさを練習で覚えてください。

右手の脱力でトップスイングからダウンスイングに入るこの動きが「トップスイングからの切り返し」という動きです。そして脱力で右肘が落ちると左手も右腰前に落ちてきます。丁度テークバックで右手を右腰の付近に引いた状態に戻ってくるのです。但しヘッドの動きはテークバックの時とは違い、頭部に近い位置に残っているのです。右手首の柔らかさでタメができているからです。それと上半身の捩じれは未だ残っています。

ここからインパクトへの動きとなります。インパクトに向かってはこの溜まったエネルギーを爆発させるのです。ここで一番大事なのが伸び始めた左膝を一気に力強く伸ばす動きです。下半身先行の動きを作るのです。この状態では上半身の捩じれは未だ残っています。左膝が伸びていくことで腰が回り切り左肩がインパクトの位置に戻ってくるのです。

この左膝を伸ばす時気を付けたいのが左足の傾斜です。内股に感じている左足の角度を保ちながら左膝を伸ばす必要があります。この角度の維持がスイング軸の流れを抑えてくれるのです。そして右膝を意識的に前方へ曲げたいのです。左膝の動きとの相反する動きです。気を付けたいのが左膝を内側に曲げ込む事です。この曲げ込みは体重移動を起こしスイング軸を左に流してしまうのです。

下半身が先行する動きとテークバックでの左手の位置が左腰の前から右腰の前に移動している事で上半身の位置が遅れています。その遅れを左手の左腰への体の前の引き込みで追いつくのです。この動きは最初に消した遊びの分を取り戻す動きなのです。そして左手を左腰の前に引き込む時に左手をしっかり握り込むのです。この握り込む動きで大事なのはトップスイングからの切り替えしでグリップエンドが下方に落ちる時に左手のグリップが緩んでいることです。深いタメを作るのであれば左手の指は開いている感じです。左手を握り込む事で左方向への引き込みもスムースに起こります。更にその動きはクラブヘッドをインパクトでスクエアに戻してくれるのです。ゴルフスイングの解説でもっとも語られていないのがこの左手の動きです。

アドレスを取った状態で左手だけ動かしてみましょう。左腰から右腰へ左手を動かし指先を半開きにします。そしてその左手を左腰に戻しながら緩んだ左指をしっかり握り込んでください。そうすると左手は左腰の前で止まり左手は動かなくなるのです。この握り込みがインパクトを作るのです。自分なりの左手の握り込みを作りましょう。

話をまとめると「インパクトに向かって大事なのはボールを打つ事ではない」という事です。左膝を伸ばし切り、左肩をアドレスに位置に戻す動きがもっとも要求されるのです。そしてそれに追いつくように左手を引き込み、握り込む事でインパクトの形ができるのです。「インパクトはアドレスの位置に戻る」という解説がありますが、それは上半身の話なのです。体には下半身と上半身の遊びがあるので下半身は先行して動いているのです。ここまでの動きに「ボールを打つ」という感覚はないのです。

最後にインパクトを決めるのが右手の動きなのです。右手は脱力されていてクラブを動かしていません。使われていない右手をここで使うのです。もっともその右手は指先が緩んだ状態なのです。右手の感覚としては指の付け根の平らな部分でボールを運ぶ感じです。この右手の感じは言葉では解説できないのです。ボールを投げている時の右手の使い方と同じで手首を振っているだけでそれ以上の解説はできないのです。この右手の感覚は練習で掴むしかないのです。

この緩んだ右手の動きで作られるのはボールの左への曲がりです。飛んだボールの左への曲がり具合をみてください。右手の動きでボールが右に曲がる事はないのです。真っすぐ飛んでいればその動きがいいという事です。以前にも書きましたがボールを上手く打とうという気持ちは良くないのです。その理由は上手く打とうとする気持ちが右手の動きを硬いものにしてしまうからです。右手でクラブを上手く動かす事はできないのです。右手の役目はヘッドの加速とインパクトでのフェイスの向きなのです。

左手を握る動きに合わせて右掌を開いた状態でクラブを加速させるのです。体の正面でクラブを振って遠心力を感じてください。右手を緩める事で遠心力は増加します。そして最後にスナップを右手首でいれると更に加速します。しかしその動きはボールを左に曲げる動きでもあるので十分に気を付けてスナップしましょう。

今日の話はここで終わりです。トップスイングからインパクトへの動きで右手の緩みに寄るタメを作るのが前半の動きです。後半はインパクトに向かっての左手の引き込みと握り込みでクラブヘッドを加速させる動きなのです。前半の動きと後半の動きは分けて考えた方がいいと思います。前半のタメを作る柔らかい雰囲気の動きと後半のインパクトでのヘッドの走りを作る動きを意識してスイングしてください。

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posted by golfq at 15:18| 東京 ☀| Comment(0) | スイングの考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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