2019年07月23日

スイングを段階分析で考える その4


ここからがスイングでは一番力が入る所です。「イチ、ニィ、−、の、サン、シィ」で言えば「サン」の部分です。当然これから話す部分が大事ではありますが、実は前回までの「タメ」を作る動きが飛距離を生む最大のポイントなのです。ですから、前回までの話をしっかり自分の物にしてください。

第五段階ではいかにインパクトを作るかという話なのです。ここでは左足と左手が主役なのです。残念な事に右手はここでもまだ主役にはなっていないのです。その理由はピッチャーがボールを投げる事を考えてみると分かります。ピッチャーは振りかぶって、下半身で動き、右肘の動きで右手を投げるポイントまで運んでいます。しかし、この段階でも右手は動いていないのです。右手の話をすると、右手はインパクト後に動くという事なのです。それもクラブを開放する、ボールをピッチャーが投げる時の解放感と同じなのです。

という事は左サイドが主役なのです。最初に動かしたいのが左膝の伸ばし切りです。第四段階でアドレスの位置に戻った左膝の曲がりをここで一気に腰の方向へ伸ばすのです。第4段階で前方に曲げ込んだ左膝がアドレスの位置に戻るのです。これは喧嘩していた右手が脱力された事で起きる反射的動きなのです。ここには動かすというより、むしろ動いてしまう動きなのです。

大事なのは第5段階での左膝の伸ばし切りです。元の位置に戻る左膝の動きを利用してそこから一気に左膝を伸ばすのです。実はこの動きが今までのゴルフスイングの理論の中には無かったものなのです。多くの方が左膝を意識的に伸ばさない様にしているのです。それは今までのスイング理論に無かったからなのです。しかし最近のゴルフプロのスイングを見てみるとここでの動きは納得できるのです。強く打つという事は、左膝を一気に強く伸ばすということなのです。

左膝を伸ばす事の理由は捩じり上げた左肩をアドレスの位置に戻すということなのです。以前にも書きましたが上半身は自分では動きません。当然捩じり上げた分の戻りはありますが、それはインパクトを通しての動きなのです。寄って左肩をアドレスの位置に戻すのは左腰の回転する動きで回転軸を回す動きなのです。その事がボールを右に飛び出さないという現実を生み出すのです。この左膝の動きが最近やっと語られる様になりました。しかし長い間日本のゴルフではこの「左膝の伸ばし」は禁句でした。

この左膝の伸ばしに寄る左肩の動きは打ち出されたボールの飛び方で確認できます。もしボールがターゲットラインよりも右に飛んでいたら左膝の伸ばしに寄る回転が不足しているということなのです。これは単純で簡単な事実なのです。ですから、飛び出したボールの飛びを見て自分の下半身の動きを確認しましょう。しっかりした動きを作るにはとにかく下半身の切れでボールを右に飛び出さない様にする事が大事なのです。

ちなみに下半身を左膝の動きでどんなに左膝の伸ばしを早くして下半身を回しても、それが原因でボールが左に飛び出す事は無いのです。むしろ下半身の動きが緩慢であると上半身の動きが下半身の動きを追い越し、右肩が前に出るのでボールが左に飛び出してしまうのです。下半身は回せば、回すほど良く、「回し損」はないのです。まずは自分のボールの飛び出しをしっかり見てください。右に飛び出していなければ下半身の動きは問題がないのです。そして、もしボールが右に飛び出していればその時の下半身の動きを反省しておく必要があるのです。

プロのショットでも右に飛び出す事がありますが、それはプロとして技術的にボールを狙ったところに打とうとしている時です。そこに打つ為の気持ちが下半身の動きを緩慢にしてしまうのです。ちなみにスライスする時は回転軸が左に流れている時です。真っすぐに打つのではなく、右には飛ばない様に下半身で振る事が大事なのです。

この左膝を伸ばす事で肩の向きがアドレスの位置に戻る事はほとんど語られていません。それが何故なのかは私には分かりません。しかし、最近のトッププロのスイングの動きを見るとこの事がはっきり理解できます。彼らはインパクトに向かって左膝を躊躇なく伸ばしているのです。ここにはタイミングも無いのです。理由はその動きがすべての動きに先行するからなのです。その動きが躊躇すると遅れてくる体の動きに変化が要求されるのです。左膝を躊躇なく伸ばす事が遅れて動く上半身の動きをシンプルなものに導いてくれるのです。上半身を上手く使うのではなく、上半身は下半身の動きに合わせて使うのです。

ここでの問題は左膝を伸ばす方向です。左膝は左腰を後方に押しやる方向に伸ばすのです。下半身は回すのではなく、左膝の伸ばしで、骨の動きで左腰を後方に動かしているのです。この動きが下半身の回転を作ります。ちなみにこの時に右膝を前方に曲げ込む感じが欲しいのです。すると回転軸が左に流れる事を防いでくれます。

左膝を伸ばす方向でもっとも悪いのが左足の真上に伸ばす事です。フィニッシュでは左足は真っすぐ左足の真上にあるのでインパクトの時にここに行ってしまう事があるのです。この動きは所謂膝が笑うという動きになるのです。当然インパクトでボールに体重を乗せようとするとこの動きを導いてしまいます。飛び出したボールが右に曲がる事があったら、この左膝を伸ばす方向を修正してください。とにかく、ボールが右に曲がらなければいいのです。

左膝を伸ばす時に一緒に動くのが左手です。第四段階の最後には左手は右腰の前に、右手肘の落とし込みで動いてきています。左膝を伸ばす時に同時に左手の親指を右腰の前まで引っ張ってくるのです。この動きは左膝の動きと連動しています。左手親指を意識するのはそこがゴルフクラブと左手の支点になっているからです。左手親指の向きも意識しましょう。この左手親指が飛球線と平行に引ければボールが左に飛び出す事を防いでくれます。親指の向きがシャフトの向きだからです。インパクトに向かってはシャフトは飛球線と平行に引かなくてはならないのです。

そしてインパクトに向かっての左手の握り込みがこの平行なシャフトの動きをボールに対して垂直なインパクトを作るのです。第四段階の終点では左手の小指、薬指、中指は開いていてその3本の指先にグリップが引っ掛かっています。その開いている指を握り込むのです。この指の握り込みもヘッドスピードを上げる一つの要素です。握力の強さがここで発揮されます。握り込みのタイミングですがインパクトに向かって遅ければ遅い程いいのです。握込みが早過ぎるとクラブヘッドを外から入れる動きにもなるのでボールが左に飛び出す原因になるのです。

右手の動きはこの第五段階ではありません。第四段階の初めに脱力して緩めた右手はそのまま緩めた状態で左手の動きに合わせて動くだけなのです。ちなみにこの段階で右手を使う事もできますがここで右手を動かす事は危険です。私もヘッドを加速させる為に右手首の開放を試しましたが上手くいく事は限られてしまい、ここで紹介する事はできません。是非自分流をここで作ってください。問題はボールがどの様に飛び出し、先に行ってどの様に曲がるかです。ボールの飛びが左を作っていればそれは右手の使い方に問題があると考える必要があると思います。

第五段階での主役は左膝の動きです。そしてそれに合わせての動きが左手の引き込みで、最後のまとめが左手の握り込みなのです。ゴルフクラブを持たずにこの動きを練習してみてください。動き自体は単純で簡単なものです。動きが確認できたら第一段階からの動きの流れで第五段階の動きを入れてみてください。最初は素振りをゆっくりし、段々そのスピードを上げるといいと思います。そして、その動きが身に付いたらボールを打ってみましょう。その時には打つという感覚よりクラブを放りだすという感覚になります。この放り出すという感覚がボールを強く弾き出す動きとなるのです。

ちょっと話が長くなりましたが、スイングでは最大の山場です。次回はインパクト後の第六段階の話を書きます。よろしくお願いいたします。

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posted by golfq at 18:37| 東京 ☀| Comment(0) | スイングの段階分析 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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