2019年08月28日

体の部分の動きを考える 右手編


いよいよ一番解説が難しい右手の話になります。この右手の話は言葉では本当に難しいのです。それは野球のピッチャーがボールを投げる時の右手首と右手指の話になるからです。野球でもこの部分の話はでてこないのです。その理由は基本的には開放の動きで、特に意識した使い方がないからです。野球の場合は更にその右手の指の使い方が個人の持つ秘密なので、他人には語られないのです。

右手の動きは「開放するしかない」となるのです。とは言うものの段階的な動きではその部分は第五段階での事でそこまでとその後は形があるのです。それを解説します。

右手の段階別の動き

第一段階⇒右手の薬指でクラブを右方向へ引っ張る。薬指である理由は薬指と小指は左手親指をサポートする指だからです。この2本の指は常にしっかりクラブを掴んでいるのです。右手で力が入っていいのはこの2本の指(薬指と小指)だけなのです。薬指は正に左親指の下の指なので、その指でクラブを動かすという事はクラブが左手と一体化して動いているという事なのです。

上半身がその動きに連れて動き、左肩が右方向に動きます。上半身と下半身の体の遊びを消す事が大事で、約45度左肩が右に動きます。この際下半身は全く動いていないのです。上半身と下半身の遊びを無くす話もゴルフスイング解説では多くを語られていません。しかしこの「遊び」の解消が非常に意味があるのです。この「遊び」を消す事が左足の動きと左肩の動きを一体化するからです。もし「遊び」が解消されていないと左足がダウンスイングから先で動いてもその動きが左肩に伝わらないからなのです。テークバックを深くというのは実はこの遊びを消す為なのです。

しかし、その「遊び」を最初に消していればトップスイングへの深みが重大な問題ではなくなるのです。当然トップスイングへの深みが更なる上半身の捩じれを生む事になるのでその深みには意味があるのです。

右手の指の感覚で引き揚げたゴルフクラブのシャフトの位置は地面と飛球線に対して平行となります。トッププロがスイングの前に確認しているのはこの上半身と下半身の遊びを消す動きとシャフトの平行感なのです。小さな動きですがこの動きはとても大事なのです。遊びを無くす事で下半身の動きがしっかり上半身を動かす事になるのです。そしてその時のクラブの位置が飛球線に平行で地面と平行という事が意味があるのです。

実はゴルフスイングのコーチであるレッド・ベッターがこの位置が本来のアドレスの位置と語っています。この位置は上半身と下半身の遊びが消え、この先の動きが一体化するからなのです。問題なのはこの位置はスイングの最中では確認しにくいという事です。ですからトッププロはスイングの初めにその動きを確認しているのです。動きとしては小さなものです。しかし、その動きの意味するものは大きいのです。

第二段階⇒右手の小指でクラブを真上に引き上げます。この時にグリップをフィンガーロックにしていると小指が左手の人差し指と引っ掛かっていて左手がスムースに動きます。引き上げる方向は右肘を真上に上げる方向です。薬指で上げる感じよりも右肘を上げる感じの方が楽かもしれません。この動きの時に左膝が前方に曲がり体のバランスを保ちます。この動きの中に特にテンションが上がる動きはありません。基本的には右手の引き上げと左膝の前方への屈伸のバランスでスムースな動きです。

第三段階⇒トップスイングへ向かっての最後の動きは右手の薬指と小指でクラブをさらに引き上げる動きとなります。この時に左膝の前屈も深くなるのでお互いに相反する動きとなるのです。その分、右手にはかなり力が入った動きです。ここの動きでもグリップはフィンガーロック方式の方が右手に力が入るので勧めます。フィンガーロック方式では右手の小指が左手の人差し指がしっかりと絡んでいるので上半身の深い捩じれを作るには必要な事なのです。ここでの上半身の深い捩じれが作れるかどうかは個々のプレーヤーによって異なるのです。より深い捩じり込みができるという事は左肩が深く入るという事なのです。

ちなみに右手の他の指は緩んでいる状態で指に力も入っていないのです。この時の右手の中指、人差し指、親指の力の入り方のチェックも必要です。何もしていないという感覚が持てるといいと思います。

第四段階⇒右手の小指と薬指の力を脱力すると右肘は体の右側面に落下します。この落下が右肩の突っ込みを抑えてくれます。この肘の落ち込みの感覚も覚えたい感覚です。この肘の位置が確立できるとボールが左に飛び出す事は無くなります。そしてこの脱力の流れの中で右手の中指を体の方に引き込めるといいのです。この動きが「タメ」を確実なものにしてくれるのです。小さな動きですがポイントとなる動きです。右手の脱力と中指の引き込みがここでのポイントです。

この動きの時に前屈されていた左膝がアドレスの位置に戻ります。引っ張り合っていた右手と左膝の右手の力が抜けるので左膝が戻るのです。この左足の動きもスイング軸を流さない為にも重要な動きです。引っ張り合って元に戻す感じを掴んでください。左膝は元の位置には戻りますが、上半身には体の捩じれと右手首のコッキングに寄る「タメ」が残っているのです。ここの部分がとても重要なのです。

第五段階⇒脱力された状態を維持したいのです。結構難しいことです。この時に右手で力が入っているのは小指と薬指だけです。この2本の指は左手親指の裏側の指で支点の固定には必要な指なのです。しかし他の3本の指は動かしたくないのです。むしろその3本の指を開く感じが欲しいのです。この時にこの3本の指が動くとボールにフック回転を掛ける原因になるのです。もっともボールにドロー回転を加えるなら右手中指の握り込みの具合で調整しましょう。ボールをコントロールするのはこの中指の動きです。

この段階でもっともしてはいけない事は右手でクラブを振るという感覚です。クラブは左手の引き込みと右手の開放で振られているのです。それを右手でクラブを動かそうとすると右手に力が入りボールにフック回転を加える事になります。多くのゴルファーに右手でクラブを振っている感覚が存在しているのです。しかしそれはしょうがない事なのです。右手は器用で便利な手なのです。だから使ってしまうのです。しかしゴルフでは右手の役目はクラブを振る事ではなく、クラブを開放(レリース)する事だという事を理解したいのです。

更に右手を使うという事は右手を握る事になりこの動きがヘッドの動きにブレーキを掛けます。そして中指を握る事でクラブが浮き上がりインパクトでボールがヘッドの下部に当たる事になるのです。スイングしていてトップボールや薄い当たりが出る人は右手の握り込みが原因である事を理解して欲しいのです。

第六段階⇒私としてはインパクトから先では右手は何もしないのがいいと思います。しかしこの右手の使い方で飛距離を増す事もできるのです。ただ問題は使い方によってはフックボールを生む事になるので気を付けたいのです。問題は第六段階に向かうところの右手の動きです。ピッチャーが丁度ボールを手首と指先を使って投げるところの動きなのです。実際にこの段階では手首にも指にも力は入っていないのです。ピッチャーは手首を効かせてボールをスナップし、右手の指はボールを押し出しているだけなのです。ゴルフでも同じなのです。問題はスナップする方向と指の押し出す方向なのです。

しかし、この部分を言葉で語る事は難しいのです。基本的には「体の前に向かってスナップする」です。何故なら下半身が左膝でしっかり切れていればボールは右には飛び出さないからなのです。しかし、この解説はかなり怖いものです。是非実際にボールを打って右手首をインパクトでスナップしてみてください。力は抜けている状態で、決して力量感のある動きではありません。しかしスナップの動きは大きいのです。まさにここでの右手の動きは自分流が要求されるのです。

私が勧めるのは「右手は何もしない」です。トップスイングで脱力した右手はそのまま半開きの状態で左手の動きに合わせてインパクトを迎えるのです。すると右手はインパクトで反応します。この反応という動きで充分ということです。意識的にボールを曲げるための動きは別ですが、右手が緩んだ状態でインパクトを迎えると右手が勝手に反応して結果が良くなるのです。

最終的には右手は意識して使いたいですが、それはかなり高レベルの動きと考えましょう。「使わぬが徳」という事です。右手は使いにいかなくてもしっかり反応してくれるのです。右手の使い方についてははっきりした事が書けなくて残念です。ゴルフの練習をするという事は右手の動きを確立するタメなのです。左足、左手は型にはまった単純なものなのです。右足はその動きの中での味付けです。そして最後の右手は自分なりを確立する事が必要なのです。

是非練習場で右手の感覚を味わってみてください。右手でクラブを動かす事はしないようにしましょう。左足と左手の動きでゴルフクラブヘッドをインパクトまで引き込み、最後に右手の登場と考えましょう。右手は最後の最後に出てくるのです。ここまで待てるかが大事なポイントとなります。

右手の話で質問がありましたら是非コメントをください。私なりの解釈を書きたいと思います。お待ちしています。

人気 blogランキングに参加しています。
クリックをお願いします。

posted by golfq at 12:02| 東京 ☔| Comment(2) | 体の部位で考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
以前から愛読させていただいてます。
今回確認させてください。フィンガーロックというのはインターロッキンググリップのことでしょうか?
Posted by ぴんきち at 2019年08月31日 22:28
そうです。インターロッキンググリップで右手小指と左手人差し指を絡めるグリップです。いつもありがとうございます。
Posted by golfq at 2019年09月03日 06:16
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: