2007年12月29日

パターのライ角度の影響


ライ角度はパッティングにも影響してきます。但し、アイアンの時のインモーションのライ角度とはまったく違う考え方が必要です。アイアンの場合は遠心力の影響でインモーションの中でトウが6度も落ちてきますから、静止した状態のアドレスではトウが上がっていなくてはいけないと書いてきました。しかし、パッティングでは遠心力はまったく関係ないのでアドレスの時にトウは地面とスクエアしたいのです。要はアイアンとパターではクラブの構え方が違うのです。

青木功プロのトウを上げて構えるスタイルが非常に印象的なので何となくトウが上がっていても問題ないと考えてしまうのです。当然パッティングのストロークの方法によってライ角度の影響はバラバラですからトウを上げても問題ない場合もあります。

それではどうしてパターの場合はソールが地面にフラットでなくてはならないかを書きましょう。その理由のひとつは、パターにも3度から4度のロフトが付いている事です。芝の上に座っているボールを転がす時に少しでも弱い力でボールを転がしたいので、ロフトを付けてボールをやや下から突っついているのです。もうひとつは、ボールにオーバースピンを掛けやすくする為にロフトを付けているのです。しかし、このロフトが問題を起こしてしまうのです。

もうひとつの理由は、ストロークが遅いということです。ストロークが遅いとボールの転がり出しの方向がストロークの方向ではなく、ロフトの付いたフェイスの向きに影響されるということです。これは物理的現象です。力の入り方でその力のベクトルの分散が起き転がりだしの方向に影響するのです。インパクトでのソールの角度の影響は、ストロークが弱くなればなるほど影響を出てくるのです。要は、撫でるように転がすストロークの時に影響を受け易いのです。ショートパットでボールが良く左に外れる人は、パターのアドレスの時にトウが上がっている場合が多いのです。逆にアップライトに構え過ぎてトウが下がっている場合は、ショートパットを右に外し易いのです。

3度というロフトでの影響はどのぐらいかは、具体的には発表されていません。パターを研究してパターをデザインする人は、ソールが地面にフラットである事を前提にして作っていますからロフトが1度、2度動いた時にどのように転がるかは気にしないでしょう。いつかどこかで、このズレの研究をしてくれる人がいるといいのですがね。

考え方としては、ロフトが付いているパターヘッドを。トウを上げて構えるとフェイスは左を向くのです。体の前で手の平をパターフェイスと考えてロフトを付けて指先を上げてみてください。そうするとトウが上がった場合はフェイスが左を向くのが分かります。1度、2度では小さいズレと考えがちですが実際はかなりの影響がでます。特にストロークが弱くなればなるほど影響を受けるのです。下りのパッティングが外れやすい原因のひとつにこのライ角度の影響があると考えてもいいでしょう。逆に上りは、短くてもボールを叩きにいくのでライ角度の影響は受けにくいのです。是非自分で試してみてください。

プロの試合を見ていると、ショートパットの場合はフェイスの向きを合わせる事から入ってアドレスを取るプロが多いことに気が付きます。そしてその時にフェイスを合わせるだけでなく、ソールの地面への置き具合も確認しています。フェイスの向きとソールをラインに合わせる事でボールがライン上に真っ直ぐ転がるように確認しているのです。アマチュアの場合は、ボールをカップに入れる事ばかり考え過ぎてストロークの事を考えることが優先してしまうのです。しかし、ストロークの弱い、ボールをヒットできない下りのラインではフェイスの向きが非常に大事なのです。

ショートパットでお悩みの方は、是非以下のルーティンをお試しください。

1. まずは、ボールの転がりをイメージする。
2. ボールを転がすラインを決める。
3. そして、そのラインにパターフェイスを合わせる。
4. さらに、フェイスの向きを変えないようにソールを地面にフラットにする。
5. その状態を動かさないようにアドレスに入る。
6. パターグリップの上の手をしっかりグリップして、ソールを地面から上げる
7. 後は躊躇なくストロークする。

これって結構時間が掛かりますから大変ですよ。同伴プレーヤーから「プロでも無いのに時間を掛け過ぎ」と言われるかもしれません。でも、ショートパットも1打ですから大事にしたいものです。フェイスが真っ直ぐ動けばボールは真っ直ぐライン上に転がると考えましょう。

今の使用中のパターではどうしてもソールをスクエアに置けない場合は、そのパターのライ角度が違っていると考えましょう。その場合は、PINGのパターフィッティングを受けたいものです。それでも今のパターが馴染んでいる場合は、トウが上がってしまう時にはグリップを短く持つようにしましょう。そうするとソールの置き具合が変わらないのが分かります。それでも駄目な場合は、ライ角度を気にしないでショートパットはすべて強気で打つのが一番です。逆にトウが下がる場合は、パターの構え方を変えるか、新しいパターを購入することをお勧めします。

話はずれますがパターの場合と違うアイアンの場合は、ヘッドスピードが速いのでボールの飛び出す方向はスイングプレーンの接線上なのです。ですからインパクト時のライ角度はボールの飛び出しにほとんど影響しないのです。しかし、そのライ角度が、フラットであったり、アップライトであるとそのズレがインパクトの最中にボールに影響を与えるのです。そして、その影響はかすかなサイドスピンとしてボールが弾道の頂点から降りてくる時に顔を出すのです。サイドスピンのかかり具合は、ロフトが大きければ大きいほど大きくなります。要は、パターとアイアンのライ角度の考え方が違うと考えましょう。

人気 blogランキングに参加しています。
クリックをお願いします。

posted by golfq at 00:20| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 知っておきたいクラブの知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック