プル角って知っていますか。ゴルフ用語としてはかなり玄人的な言葉でしょう。そして、その意味が一番不透明な角度です。一番簡単な表現としてはシャフトに対してのフェイスの閉じ具合でしょう。フックフェイス度というと分かりやすいかもしれません。ゴルフのメーカーもこのプル角に対しては、まちまちのようです。ただ、PINGだけはちゃんと理由を持ってプル角を付けていると思われます。
プロはストレートネックのアイアンが常識という雰囲気が強い中、メキシコのロレアナ・オチョアがPINGのアイアンを使って400万ドルも叩きだして、その常識も消えてしまうでしょう。彼女はプル角がもっとも強いアイアンを使って世界の頂上に立っているのです。全英オープンの時に岡本綾子プロがオチョアのアイアンショットは世界最高だと言っていたのを思い出します。そこで今回はプル角について私の考えを書いていきたいと思います。
プル角を考える時に、一番最初に考えたい事が、野球がバットの芯でボールを捕らえるのに対して、ゴルフはシャフトの芯ではなくシャフトの先端に付いたヘッドの芯でボールを捕らえるということです。このちょっと理屈っぽい位置関係が、非常に意味があるのです。いつも書いているように、アイアンショットは野球のようにボールを叩くのではなく、ボールをヘッドに乗せて運ぶということを思い出してください。このボールを運ぶという動きがプル角を考える時に関係してきます。話は少しずれますが、ストレートネックのアイアンはナイフのようなもので、プル角のついたアイアンはフォークのようなものと考えてください。
プル角を考える時に一番イメージしやすいのが、フォークでハンバーグをカットするときです。皿の上のハンバーグに対して手首を曲げてフォークに角度を付けています。けっしてナイフでカットするように真っ直ぐフォークの腹をハンバーグにあてません。そして、この時に気が付くのがフォークのプル角です。フォークを斜めにいれてもフォークの腹はハンバーグにスクエアに入いるのです。デザイン物のフォークはプル角が少ないので食べにくいものです。アイアンショットが地面にあるボールをカットしながら拾い上げる運動と考えると、今回のプル角が非常に大切であることが分かると思います。
ところが問題があります。それは、アイアンショットのプル角がどのように決められるかなのです。だいたいが、今までの経験とプロの感覚です。しかし、それでは足りないのです。この先は次回に書きます。是非、自分のアイアンのプル角を確認してみてください。
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